流通ジャーナリスト金子哲雄氏の見事な終活


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流通ジャーナリスト金子哲雄氏の見事な終活

金子哲雄氏とは

テレビに多数出演していたので良く知られていますが簡単な略歴は以下の通りです。

  • 1971年4月30日:誕生(姉と弟2人がいたが、いずれも若くして病死)
  • 1994年:慶応大学卒業後、株式会社ジャパンエナジー(現在のJXホールディングス)入社
  • 1995年:退社、コンサルタントして独立
  • 1999年:流通ジャーナリストの肩書きで雑誌などに記事を執筆
  • 2008年:テレビ・ラジオへの出演開始
  • 2012年10月2日:満41歳の若さで肺カルチノイドが原因で没す
  • 2012年11月:生前に書き上げた著書「僕の死に方 エンディングダイアリー500日」出版

2012年の始め頃から病気のために急激にやせたが、食事療法によるダイエットを行ったと周囲には話して、病気の事実を隠しテレビ生出演は2012年7月11日放送分まで出演、また8月13日のラジオ番組では酸素吸入器をしながら生出演。ツイッターの更新は9月28日まで行ったほか亡くなる前日の10月1日まで雑誌取材に応じた。


著書「僕の死に方 エンディングダイアリー500日」

金子哲雄氏とは 「肺カルチノイド」という病気で41才という若さで急逝した流通ジャーナリストの金子哲雄さんが、病名と死期を知った時から、残りの人生を最期の最期までを自らプロデュースした著者が、最愛の妻(子供はいない)を残して逝かねばならないという受け入れがたい死を受け入れ、死の準備をする葛藤が描かれています。これはもはや終活というレベルを超えた壮大なドラマですが、死期を知ってから残された期間の命の大切さを全うする姿勢は終活の意義そのものです。

著書「僕の死に方 エンディングダイアリー500日」 死は100%全ての人に訪れるのですが、多くの人にとっては数年、数十年先でありその時期は不確定です。金子哲雄さんの場合は目の前に死期を突き付けられた点で、その動揺は大変大きかったと思われます。そんな中で書かれた本書は終活の極地と言えます。